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卒業生2人の「手紙」に涙。丹波中の卒業式で感じた、温かい繋がり

春の陽気が心地よい3月12日、丹波山村立丹波中学校で卒業式が行われました。卒業生は、たった2人の男子生徒。全校生徒6名という、まさに「小さな村の中学校」の卒業式でした。

丹波山村には高校がないため、卒業後は多くの子どもたちが親元を離れ、進学のために村を出ていきます。
木下村長は祝辞で、「丹波山村の子どもたちは、中学を卒業したら実質成人するようなもの」と言いました。都会の子どもたちよりも少し早く、社会の厳しさや不条理を経験するかもしれません。
しかし、その経験こそが人を大きく成長させる糧となる、とも話していました。

卒業式で最も印象に残ったのは、卒業生2人が互いに宛てた手紙を読み上げたことでした。そこには、共に過ごした日々への感謝と、温かい友情が溢れていました。他でもないたった1人の同級生に対する言葉は、大勢の卒業生がいる学校とは違った飾るところがない、素直なものでした。

生徒数が少ないからこそ、時にはぶつかり合うこともあった。
でも、そのすべてが2人の絆を深め、かけがえのない思い出となりました。

偶然にも同じ年に生まれ、この村で出会い、友情を育んだ2人。
それは、丹波中だったからこそ生まれたものかも知れません。
式典後、並んで歩く2人の背中は、希望に満ち溢れ、眩しく輝いて見えました。


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お子さんと共に都会では決して得られない、かけがえのない経験を丹波山村でしてみては如何でしょう。
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